
Crosstalk 04
オフィス事業座談会
NTTデータグループ20万人の働きがいを支える舞台裏。
人と人を結ぶオフィス事業の本質とは。
オフィスの移転から構築・リニューアルまでを担う「オフィス事業」
NTTデータ・ウィズは、NTTデータ社およびグループ各社の本社移転やオフィスリニューアルを幅広くサポートしています。レイアウト設計から工事、什器の手配、引越しまで、業務は実に多岐にわたります。そんなプロジェクトに日々向き合うメンバーたちが、この仕事を選んだ理由や、これから描くビジョンについて語ってくれました。
PROFILE
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H.Y.
営業担当
ライフサポート&ウェルネス事業本部
ワークサポート事業部 オフィスデザイン部
2023年中途入社/経済学部経済学科卒新卒でオフィス什器メーカーに入社し、約8年間、金融機関のお客様担当として直販営業に従事。2023年8月に当社に中途入社し、以来、現部署で営業・プロジェクトマネージャーを担う。
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A.N.
営業担当
ライフサポート&ウェルネス事業本部
ワークサポート事業部 オフィスデザイン部
2018年入社/現代心理学部心理学科卒2018年4月に新卒で当社へ入社。現部署に配属されて以来、営業担当として業務に携わると同時にプロジェクトリーダーとして経験を積み、現在は営業・プロジェクトマネージャーを務める。
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Y.K.
建築担当
ライフサポート&ウェルネス事業本部
ワークサポート事業部 オフィスデザイン部
2023年中途入社/理工学部建築学科卒新卒で建設会社に入社し、約5年間にわたり建設現場で建築施工管理を担当。その後、当社へ中途入社し、以来オフィス構築に関わる建設プロジェクトのマネジメントを担っている。
Motive
「オフィス事業」との出会い
——皆さんが当社に入社した理由について
教えてください。
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A.N.
私は“空間づくり”の仕事に携わりたくて、新卒で入社しました。H.Y.さんとY.K.さんは、キャリア入社ですよね?
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H.Y.
はい、キャリア入社です。私はもともとオフィス什器メーカーで約8年間、営業職をしていました。ただ、第一子が生まれて生活が一気に子ども中心になりました。そこで、より柔軟に働ける環境で、新しいことに挑戦しながらキャリアアップしていきたいと思い、転職活動をはじめました。
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A.N.
当社を選ばれた理由は何ですか?
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H.Y.
先ほどお話ししたように、プライベートと仕事の両立がしやすい環境が整っている会社であると感じたためです。就業環境や人事制度をはじめとした制度面も前職より充実していましたし、オフィス什器を扱うという点では前職と共通点がありました。これまでの経験も活かせると感じましたし、「さらに成長できるフィールドが広がっている」と感じました。例えば、 “商品を売る”仕事だったのに対し、当社では“サービスを売る”。形のないものを提案するからこそ、営業としてのスキルがさらに磨かれるのではないかと感じました。同時に、将来のキャリアアップのためにプロジェクトマネージャーとしての力も伸ばしていけると考えたのです。
Y.K.さんは、当社に転職を決めた理由は何ですか? -
Y.K.
私は建設会社で約5年間、建築施工管理の現場監督をしていました。経験を重ねる中で、一級建築施工管理技士としての資格を活かしながら、より上流の「企画段階」からプロジェクトに関わりたいという思いが強くなり、当社への転職を決意しました。現在は、施工管理のスペシャリストとしての知見を活かしつつ、実際にお客様とやり取りしながら、企画段階からプロジェクトに参画しています。スケジュールやコストの調整を含め、計画から実施、そして完了まで、プロジェクト全体を見渡しながら管理する業務に携わることができています。
H.Y.さんは入社前後でギャップを感じることはありましたか? -
H.Y.
大きなギャップは感じていません。望んでいた通りのキャリアを積めている実感があります。当社のプロジェクトは関係者が多く、プロジェクトマネージャーとして日々成長できていると感じます。それに、当社はワークライフバランスの充実に力を入れている会社なので、家事や育児に使える時間も増えて助かっています。当事業部では、スーパーフレックス制度のおかげで、日々の勤務に高い自由度があります。クライアントの休業日に合わせてオフィス工事を行うため、土日や祝日に出勤することもありますが、その分の代休や振替休日はしっかり取得できます。また、社員同士が助け合う文化が根付いており、特定の社員に稼働や休日出勤の負担が集中しないよう、チームでバランスを取りながら業務を進めています。
A.N.さんは、どうして当社を選ばれたのですか? -
A.N.
当社のオフィス事業は、レイアウト設計から設備・ネットワーク・内装工事、デスクや椅子といった什器の納品、そして引越しまで、オフィス構築・移転に関わるあらゆる業務を担っています。その幅広さに面白さを感じたのが入社の大きな理由です。それに、当社にはオフィス事業部以外にも様々な職種があり、ライフステージが変わっても職種を変えながら自分らしく安心してキャリアを描ける環境だと思いました。
Work
営業担当、建築担当として
クライアントの信頼に応える
——仕事のやりがいや印象に残っている
プロジェクトを教えてください。
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H.Y.
入社してすぐに担当したグループ会社の本社移転プロジェクトが、とても印象に残っています。お客様が入居していたビルのエリア一帯が都市再開発の対象になることを事前に把握し、まだ取引の少ないお客様でしたが、定期的に訪問して提案を重ねました。その結果、無事に受注につなげることができました。
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A.N.
入社してすぐに本社移転プロジェクトのような大きな案件を獲得されたと聞いて、さすがキャリア入社の方だと感銘を受けました。
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H.Y.
ありがとうございます。ただ、やはり本番はその後で、プロジェクトのマネジメント業務には多くの工夫が必要でした。A.N.さんが入社理由で話されていたように、業務が幅広い分、関係者も多く、調整事項も多岐にわたります。初めのうちは情報量も多く、頭の中を整理するのに苦労したのを覚えています。
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A.N.
オフィスのリニューアル工事は、当社が依頼した工事会社による内装工事だけでなく、ビル指定の工事会社も関わるので、関係者の数が桁違いに多くなりますよね。私自身も、本社移転に加えてリニューアルのプロジェクトを担当したことがありますが、その時はお客様が入居されたままの状態で工事を進める必要があり、対応の幅がとても広がりました。
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H.Y.
そうですよね。私たちの仕事では、お客様の理想のオフィスとご予算の間にギャップが生じることもあります。だからこそ、実現性やコストも含めて、最終的にご満足いただける形をトータルで考えながら、最適なバランスを見つけていくのが私たちの役割だと思っています。
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A.N.
特にビル全体に関わるような大規模案件では、営業の私たちもY.K.さんたち建築担当の協力を得ながら一緒にプロジェクトを進めていきます。その分、調整の機会も多くなりますが、それも含めてやりがいのある仕事だと感じています。
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Y.K.
建築担当の仕事は、工事の仕様を調整したり、計画を立てたり、工程表を作成したり、現場を管理したりと多岐にわたります。専門的な内容も多いので、工期や費用、工事内容においてどうしてもお客様との認識に多少のズレが生じてしまうこともあります。なるべくお互いの認識のズレをなくすべく、お客様と丁寧にコミュニケーションをとりながら進めています。
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A.N.
私たちが担うプロジェクトマネジメントというのは、関係各社や現場、そしてお客様といった異なる立場の方々と向き合い、それぞれのご要望を一つひとつ調整しながら、全方向に対してベストな形をつくっていく仕事なんですよね。
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H.Y.
確かに、私たちの仕事は決して簡単なことばかりではありません。けれども、その過程ではプロジェクトに関わる様々な人たちの、仕事にかける想いに触れることができる。だから私たちもモチベーションが高まるし、関わるすべての人たちと人間味あふれる仕事ができる。そうして実現されるオフィスだから、完成したときの感慨は本当に大きいですね。
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A.N.
営業担当も建築担当も、多くの関係者と力を合わせてオフィスをつくり上げていく。そして、その成果が目に見える形で完成する。この点で大きな達成感がありますし、その喜びは関係各位に留まらず、そこで働くすべての人たちとも分かち合うことができます。関わる人が多いほどやりがいも増す仕事だと思います。
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Y.K.
さらに言えば、案件ごとにお客様から"ありがとう"の言葉をいただけます。最近になって特に思うのは、もしかしたら私は、この言葉が聞きたくて当社に転職したのかもしれない、ということですね。
Mission
お客様にとって最適な空間を生み出す仕事の本質
——オフィス事業の使命、
社会的意義とはなんですか。
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H.Y.
Y.K.さんが先ほど話されていた“ありがとう”の言葉が聞きたくて当社に転職した、というお話をもう少し詳しく聞かせてもらえますか?
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Y.K.
私は以前、A.N.さんと一緒に取り組んだグループ会社のオフィスプロジェクトを、とても印象深く覚えています。
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A.N.
あのプロジェクトでつくったオフィスは、その後ドラマや映画の撮影に使われていますものね。様々なメディアで目にするのは感慨深いですし、私も印象に残っています。デザイン自体はパートナーの設計会社に依頼したものですが、営業担当として私がこだわったのは"お客様が望む快適なオフィス"を実現することでした。この想いを、Y.K.さんもしっかりと共有してくれました。
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Y.K.
当時、A.N.さんも、そしてプロジェクトに関わる他の人たちも、すべてはお客様のためにという想いにブレはありませんでしたから。
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H.Y.
確かに、私たちが手がけるオフィスづくりは、商業施設やマンションをつくるのとは違います。何らかの縁で結ばれた何千人もの従業員の人たちに向けて行うものであり、そこは1日の3分の1以上、人生においても非常に多くの時を過ごす場所でもあります。だから私たちはお客様のことを知り、そのお客様にとって最適な空間を生み出すことに全力を尽くしています。
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Y.K.
おっしゃるとおり。まさにご指摘のあった部分にこそ、この仕事の使命、社会的意義があると、私は先の案件を通じて身をもって知ることができました。前職で現場監督をしていたときもそうでしたが、不動産開発を行うデベロッパーにしても、建物を建設するゼネコンにしても、"よいオフィスを提供したい"という想いは皆同じです。ただ、最後の一歩――いわゆる"ラストワンマイル"にアプローチするのが難しいのです。
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A.N.
つまり、ビル全体は建設できても、個別のオフィスにまでは手が届かない、ということですか?
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Y.K.
そうです。建物全体のスペックを高めることはできても、その先でお客様仕様に合わせてカスタマイズする“最後のフェーズ”まではあまり関われない。けれども私たちならそれができるし、それこそが私たちの仕事です。お客様のオフィスを個別具体的に設計・デザインして完成させるということは、お客様の生産性を高めて社会の発展に貢献することでもあります。と同時に、従業員のみなさん一人ひとりの自己実現の後押しをすることでもあります。私が企画の段階から関わりたいと考えたのも、結局はお客様の顔が見える仕事をしたかったからなのだと、今改めて実感しています。
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H.Y.
“ありがとう”の言葉が聞きたくて転職したというのは、そういうことだったのですね。私も同感です。
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A.N.
素敵な空間には、人の気持ちを明るく、前向きにする力がありますからね。私が空間構築の仕事に惹かれた理由もそこにあります。その力を最適なオフィスという形で目の前にいるお客様に届け、働く人たちの背中をそっと押してあげる。そしてその見返りに、私たちはお客様やそこで働く従業員の方々から感謝の言葉と笑顔をいただく。私たちの仕事はそんな血の通った、温もりをともなう楽しい仕事なのですよね。
The Goal
ターニングポイントを迎えているからこそ
スキルアップを目指す
——今後の事業の可能性、
皆さんのビジョンを教えてください。
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Y.K.
今、私たちの部署にはキャリア入社の人材が増えてきていて、さまざまな業界からメンバーが集まっています。特に建築担当は経験豊富な人が揃い始めていて、お互いに知識を高め合える環境ができてきました。個人的にもワクワクしますし、チーム全体のスキルアップや底上げが一気に進んでいるのを実感しています。
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H.Y.
しかも、これまでNTTデータ社やグループ各社を中心に数多くの案件を手がけてきたことで、部署には豊富な知見やノウハウが蓄積されています。そういったノウハウを活かして、今後はグループ外の市場に挑戦していこうという気運も高まっており、キャリア入社の立場から見ても、当社の伸びしろの大きさにはますます期待しています。
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A.N.
とくに当社は、営業の現場に建築担当が同行し専門的なお話もしっかりとできますし、建築現場には営業担当も足を運びます。大規模な工事には建築担当が立ち会いますが、什器の納品や引越し業務などは、営業が中心となって対応することも多くあります。営業担当と建築担当が強力にタッグを組んでいるからこそ生み出されるお客様との濃密なコミュニケーションは、そのまま当社の特長としてお客様から高く評価され、強固な信頼関係を構築しています。これは今後の事業においても、大きな強みとなると思います。
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H.Y.
だからこそ私は営業担当として、将来的に新しいフィールドである外部市場にもチャレンジしていきたいと思っています。同時に、チャレンジを楽しみながら実行できるチームや組織づくりに貢献していきたいですね。
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Y.K.
私は入社してから、お客様と直接やり取りする機会が圧倒的に増えました。什器やデザインといった今まで触れてこなかった分野にも携わることで、経験の幅も広がっています。今後は大規模案件もスムーズに進められるようスキルを磨き、将来的には建築分野のスペシャリストとして幅広い案件に対応できる存在になり、事業拡大に貢献していきたいです。
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A.N.
私も営業力やマネジメント力をさらに高めて、お客様の多様な要望に応えられる人材へと成長していきたいと考えています。当事業部にはファシリティマネジメントやイベント企画など幅広い業務を担う部署もあるので、そうした部署と連携しながら"ハードとソフト"両面からお客様のオフィスづくりを支えていきたいですね。そのためにも、メンバーが働きやすい環境づくりに力を入れ、会社全体の職場環境や労働環境の向上にも貢献したいと思っています。





