Crosstalk 05

クロストーク

プロジェクトマネージャー座談会

私たちがNTTデータ・ウィズで
プロジェクトマネージャーをする理由。

仕事編

Growth

チームの力が、未来を動かす。

——プロジェクトマネージャーとしての転機と自身の変化について教えてください。

  • Y.A.

    プロジェクトマネージャーに就任したばかりのころ、自分の裁量で自由に仕事ができることがうれしく、お客様の要望を最大限に反映したシステムを構築しました。実際に稼働してみると、お客様企業の従業員の方から「入力作業が複雑で使いづらい」とか、「入力後のメンテナンスが大変」といった声をいただいたことがありました。そのときに感じたのが、「お客様の要望をそのまま形にするだけでは、本当に使いやすいシステムにはならない」ということです。それ以来、要件定義の段階で丁寧にヒアリングを行い、稼働後の運用も見据えて、使いやすさやメンテナンス性を重視した提案を心がけています。お客様の要望に合わせすぎるのではなく、長く使いやすい仕組みを一緒に作っていくことを意識しています。

  • I.A.

    私は入社当初、システム開発に関する知識やスキルの不足を自分の弱点だと感じており、プロジェクトマネージャーとしてどのように貢献できるのか悩んでいました。ところが、メンバーの仕事ぶりを見ていくうちに、彼らが経理業務に関する専門用語や業務フローの理解・習熟に苦労していることに気づきました。そこで、自身がこれまで培ってきた経理業務に知識・経験を活かしたリーダーシップをとることで、チーム全体の理解が深まり、結果的に互いの強みを補い合える関係が築かれました。この経験が、チームワークの力を実感する大きなきっかけとなりました。

  • Y.A.

    そうですね。チームで仕事をするからこそ、自分の強みがより活かされるのだと実感しています。先ほどの経験をきっかけに、メンバーと一緒に意見を出し合いながら、「お客様の社内規定に沿ってどのように「Concur」を開発・実装していくか。」とか「どのようにプロジェクトを進めていくと、最もお客様のためになるだろうか。」といったことを考える時間が、今はすごく楽しいですね。そうやってディスカッションを重ねるうちに、プロジェクト全体を俯瞰した視点で見直せるようにもなりました。その結果、お客様の「社内規程は変えたくない」というご要望が、将来的に業務効率の妨げになりそうな場合には、きちんと理由をお伝えした上で、より良い代替案を提案するようにしています。そうした姿勢を積み重ねることで、お客様との信頼関係も深まり、チーム全体のモチベーション向上にもつながっていると感じます。

  • I.A.

    自分の役割を見つけてからは、これまでの経理経験を活かし、提供された資料やデータからお客様の課題を具体的にイメージしながら、お客様の潜在的な課題まで仮説を立てて会話を重ねるようになりました。その結果、「業務の実態をよく理解している」と信頼を寄せていただけるようになり、長期的な関係を築くことができました。こうして私が業務面で突破口を開き、チームメンバーがITの知識やスキルを発揮することで、私たちは単なるSIerではなく、お客様と共に課題を解決する“パートナー”を目指すチームへと成長しました。

  • Y.K.

    お二人の話を聞いて、私もチームワークの大切さをあらためて感じました。以前、注文住宅サイトのエンドユーザーの契約を補足するための機能開発プロジェクトを担当したのですが、想定される質問や入力項目が多く、実際に動かすと不具合も発生してしまって…。チームメンバーのモチベーションを保つのに苦労しました。でも、開発の目的をメンバーとしっかり共有してコミュニケーションを重ねていくうちに、「ここはこうした方がいいんじゃないですか?」とか「この部分、ちょっと違和感ありますね」といった意見が、メンバーのほうからどんどん出てくるようになったんです。そうしたボトムアップの動きが増えることで、開発の品質も少しずつ向上していき、チーム全体として成果を上げられるようになりました。最終的には、その取り組みが評価されて本部長賞をいただくこともできて、本当にうれしかったですね。

  • H.T.

    私も、20名以上が関わる業務をRPAで自動化する仕組みを、4名のメンバーと一緒に構築したプロジェクトマネージャーをした経験があります。最初のうちは、なかなか足並みがそろわず、思うように開発が進まなかったんです。そこで毎朝ミーティングを開いて、メンバーそれぞれの課題を全員で話し合う場をつくりました。すると、チーム全体の課題を「自分ごと」として考えるようになり、みんなの動きがどんどん連動していって、開発のスピードも一気に上がっていきました。チームを率い、みんなの力を一つにまとめて成果を出す――その瞬間に、この仕事のやりがいを強く感じました。

  • Y.K.

    本当によくわかります。H.T.さんも私も、極論を言えば担当業務をひとりでこなすこともできるかもしれません。でも、それではI.A.さんが言っていたQOCのうち、Q(品質)は満たせても、O(成果)とC(コスト)は満たせず、プロジェクトマネージャーとしての責任を果たしたとは言えませんよね。QOCをすべて満たすためには、やっぱりチームワークが欠かせません。チームで力を合わせるからこそ、ユーザーにとって本当の価値を生み出せるし、新しいチャレンジにもつながっていくんだと思います。

  • H.T.

    そうですね。自分なりのやり方でリーダーシップを発揮して、チームワークを機能させながら成功体験を積み重ねていければ、それが組織全体の底上げにつながり、次のリーダーを育てる土壌にもなっていくと思います。そして、自分のスタイルや想いがチームに共有されれば、それがそのまま“文化”として受け継がれていく。そういう循環が生まれるのが理想ですよね。
    NTTデータ・ウィズのチームづくりも、まさにこの考え方が根底にあると思います。立場やプロジェクトが違っても、メンバーを信じ、互いを尊重しながら力を合わせて成果を出す――その理念は共通しています。
    プロジェクトマネージャーの仕事は、常に新しい挑戦の連続ですが、その分だけ達成感も大きく、自分自身を大きく成長させてくれる。本当にやりがいのある仕事だと感じています。

The Goal

異なる分野で、お客様の課題解決という一つのゴールを目指す。

——今後を見据え、皆さんが大切にしている想いや考えを聞かせてください。

  • I.A.

    労働人口の減少にともなう人材不足は、今まさに企業や社会全体が直面している大きな課題ですよね。私や皆さんが携わっているプロジェクトやソリューションは、まさにその課題と深く関わっています。だからこそ年々ニーズが高まっている一方で、競合他社との競争もますます激しくなっていると感じます。そうした中で、いかにして自分たちの強みを打ち出し、差別化していくか――。そこに鍵になるのが、私たちプロジェクトマネジャー一人ひとりの“価値観”だと思うんです。

  • Y.A.

    皆さんのお話をお伺いして、私たちNTTデータ・ウィズのプロジェクトマネージャーは”お客様・エンドユーザーに寄り添うこと”を最も大切にしているといえると思います。まずはそこが一番大事だと思います。ただ、寄り添うだけでは本当の意味での信頼関係は築けません。私自身のこれまでの経験からも、お客様のことを真剣に考え、意見すべきことはしっかり伝えることの大切さを実感しています。勇気のいる場面もありますが、ニーズが高まっている今だからこそ、目先の利益ではなく、長く続く信頼を築いていきたいですね。

  • H.T.

    I.A.さんの言葉を借りれば、「お客様のパートナーを目指す」――つまり、まさに社名の“WITH”のように“共に歩む存在”になるということですよね。そのためには、Y.A.さんが言っていたように、お客様に対しても率直に意見を伝え、課題や方向性を一緒に考えて行動することが大切だと思います。私がチームメンバーと共有しているのも、「言われたことのさらにその先をやる」という意識です。お客様の一歩先を見据えて動くことで、それが結果的に仕事の付加価値となり、私たちの存在意義にもつながっていくんですよね。

  • Y.K.

    他者に寄り添い、業務に向き合う。課題を見つけ、一緒に解決策を考える。そして、言われたことをただこなすのではなく、その先を考えて自ら行動する――。
    言葉にすると当たり前のように聞こえますが、やはりこの“基本”の上にしか、お客様との長期的な信頼関係も、本当に価値ある仕事も生まれないのだと、皆さんのお話を聞いてあらためて感じました。まさに私たちが大切にしている基本であり、“WITH”というチームの価値観そのものですよね。

  • Y.A.

    もちろん、長期的な信頼関係を築いていくためには、自分たちの“強み”も欠かせません。幸い、当社にはこれまでに培ってきた豊富な実績があります。私自身も、担当しているプロジェクトを客観的に見つめるために、過去の事例から学ぶようにしているのですが、そうした知見をお客様との対話の中で共有することで、業務の見直しや新たな取り組みのきっかけにつながることもあります。一つの領域を突き詰めることで、想像以上に大きなインパクトを生み出せると実感しています。だからこそ今は、社内で「Concur」の第一人者としてチームや組織をリードできる存在へと成長していきたい――そんな思いで取り組んでいます。

  • Y.K.

    私も、開発と運用の両方を経験する中で技術者として大きく成長できただけでなく、プロジェクトマネージャーを担当するようになってからは、経営者の視点も少しずつ身につけることができました。
    そして、いま強く感じているのは、技術とビジネスの橋渡し役としての存在になりたいということです。技術を担う現場に経営の視点を取り入れられれば、当社の技術者はより特別な価値を発揮できると思うんです。その考えを、今の部署で具体的に形にしていくのがこれからの目標です。担当しているプロジェクトを、収益性の高い事業モデルへと変革していくことで、ユーザーにとっても新たな価値を生み出せますし、チームメンバー一人ひとりの成長にもつながる――そう信じています。

  • H.T.

    私も、自分自身の成長だけでなく、メンバーの育成にも力を入れて、チーム全体のレベルアップを目指していきたいと思っています。RPAは一時期、「いずれシステムの進化とともに不要になる」と言われていましたが、実際にはむしろ需要が増え続けています。それだけ一人ひとりの労働生産性の向上が、社会全体の大きなテーマになっているんですよね。私はこうした流れを前向きに捉えて、より幅広い領域や課題に対応できるチーム体制を整えることで、メンバーにとっての成長機会を増やしていきたいと考えています。そして、組織としての柔軟性と対応力をさらに高めることで、各事業部をより強力に支援していきたいですね。

  • I.A.

    実は当社には、私たちが思っている以上に“できること”がたくさんあるんじゃないか――そんなふうに感じています。H.T.さんが話していたように多様な商材やサービスがあり、Y.A.さんが言っていたように豊富な実績もある。これこそが、NTTデータ・ウィズの大きな強みだと思うんです。だからこそ私は、単なるシステム導入で終わらせるのではなく、お客様の課題解決そのものをゴールにしたい。「〇〇ならWITHに任せておけば大丈夫」と言ってもらえるような、そんな信頼されるパートナーを目指しています。
    私の場合はその“〇〇”が経理になりますが、次の世代を担うメンバーにも、ぜひ自分なりの“〇〇”を見つけて、追求していってほしいと思っています。